隷嬢倶楽部 ~堕辱の虜囚達~
■ストーリー
絶えず黒い噂のつきまとっていた企業、「上月コーポレーション」の社長、「上月 義一」が急死。
その跡を継いだのは、一人息子である「上月 和人」だった。
父親が、汚い事に手を染めていた事を認識している和人。
悪魔と呼んで父親を忌み嫌っていたのだが、彼自身も利用出来るものは全て利用して、トップが変わって権力闘争が起こっていた企業内での立場を確立してゆく。
そうして、わずかな期間で企業の全権を完全に掌握。
「社長が若返ったかのようだ」とまで言われるようになるのだった。
全権掌握後、義一が手を出していた細かなビジネスについての資料に目を通していた和人は、小さなバニークラブについての資料に目をとめる。
何の変哲も無いようなこのクラブは、どうやら重要な客に対して裏のサービスを行う為に作られた秘密クラブらしい。
驚くべき事に、店で働く粒ぞろいの女の子達は、そのほとんどがこの手の店とは縁遠い、元はずぶの素人ばかり。
資料の中にあった経歴書によると、全員が借金の形や、何らかの弱みを握られて、この店で働く事を余儀なくされていた。
さらに、義一の決裁待ちになっていた、店で働かせる候補者のリストも存在。
そのリストの中に、和人は初恋の少女「火浦 陽子」の名を見つけた。
資料によると、どうやら陽子の父親が、上月コーポレーションの関連会社に対して莫大な借金を負っているらしい。
その事実に、暗い笑みを浮かべる和人。
悪魔と呼んで忌み嫌っていた父親の血が、自分にも流れている事をはっきりと自覚する。
果たせなかった想いを、暗い情念に変えて、陽子をモノにする計画を立ててゆくのだった。
■キャラクター
◆火浦 陽子(ひうら ようこ)
CV:緒田マリ
和人が恋をした少女。
父親が「上月コーポレーション」の関連会社に、莫大な借金を背負っている。
明るく優しい性格で、男女ともに人気があり、それを鼻にかけたりしない所も周りに好感を持たれていた。
学年のアイドル的な存在。
委員会で一緒になった事が、和人と近づく事になったきっかけ。
それから二人の仲は、急速に接近してゆき、事あるごとに周囲からからかわれる程に。
だが、卒業の時に家を捨てる覚悟までした和人の告白を、陽子が拒絶した形で、二人の仲は終わっている。
それが、和人の心に深い傷を残す事となった。
◆水島 沙由理(みずしま さゆり)CV:広森なずな
元、和人の父親である義一の愛人で、捨てられた女。
ホステスの中では唯一、自らこのクラブで働く事を志願している。
クラブでは、ホステス達のまとめ役。
面倒見の良い、ふんわりとしたお姉さんタイプで、とても水商売系の仕事をしているようには見えない。
義一の事が忘れられず、こんな扱いに身を堕とす事になっても、
義一の為ならばと、見向きもされない事を承知の上で働き続けていた。
そんな盲目的な愛から、和人に義一の面影を重ねてしまい、和人の怒りをかう事になる。
◆木之下 雅美(きのした まさみ)
CV:加乃みるく
借金の形に、身売りされた不幸な少女。
その境遇の為か、常に無口で暗い雰囲気。
言われた事には何も言わずに従ってはいるが、それはあきらめの末に流されているが故である。
和人に出会い、その強い意志に惹かれてゆく。
だが、和人は陽子に執心しており、和人に認められる為には、陽子以上の存在にならなければならない。
それが何を意味するのか知った雅美は、陽子以上に堕ちてゆく事を決意する。
◆火浦 ひかり(ひうら ひかり)
CV:民安ともえ
「火浦 陽子」の妹。
和人に、学生の頃の陽子を彷彿とさせる。
性格的には大人しめな姉よりも活発、ややシスコン気味な所がある。
常々、「お姉ちゃんに負担をかけたくない」と、学園を辞めて働くと
言っているのだが、陽子の猛反対によってしぶしぶ引き下がっているような状況。
そんな事情もあって、展開によっては、ひかりが自ら志願してきて、クラブで働く事になる。