夏のひとしずく
■ストーリー
7月7日の七夕の日。今年も晴天に恵まれ、ここ『瑞科』の高原では今年も天の川が美しく見える。
そもそも人里離れた高原である為、空気は澄み、正に手が届きそうな星空を、篠原拓人はちょっと誇りに感じていた。
そして毎年この頃になると、ペンションを営んでいる我が家に、ちょっと気になるお客がやって来る。
「結城 代歩(ゆうきかほ)」、数年前から主人公の家のペンションに訪れている女の子だ。彼女は主人公と同学年だが、体が弱く学校を休みがちで、毎年静養のため避暑にこの瑞科を訪れる。
同い年と言う事もあり、拓人と彼女はすぐに親しくなった。
母の乃梨子は賑やかなのが好きで、ペンションはいつもお客様でにぎわっている。
それは主人公の友人も同様で、幼馴染の妹分である結花(ゆか)も入り浸り、家族のように過ごしてる。
いつもけんか腰の風華(ふうか)、悪友の哲(てつ)と友紀彦(ゆきひこ)、皆、大事な友人だ。
そんな仲間達も「代歩」をこころよく迎え入れ賑やかで楽しい日々が続く。
静かな高原で繰り広げられる、ちょっと賑やかで暖かい学園生活。
そしてゆっくりと育まれる二人の愛情と、そこはかとなく訪れる不安……今年もこの高原にやって来た彼女と、素敵な一夏の思い出は作れるのでしょうか。
それは、いままでとは違った、大人の恋になるかもしれません………
■キャラクター
結城 代歩(CV:桜井美鈴)
趣味: 読書にレース編み(でも下手)。
特技: 記憶力と難解漢字。
苦手: 家事全般と、体力がない事。おまけに良く失神する。
性格: 大人しくてオクテ。
基本的に真面目なお嬢様体質。
案外人見知りするタイプだが、馴染むと人なつっこい所も。
激しく驚いたり精神的に混乱すると、「ふにゅぅ~」と気を失う。
なにかと物怖じしがちだが、興味を示すとのめり込む。
東京のお嬢様学校に通う2年生。
生まれつき身体が弱く毎年夏期になると静養のため季候のいい瑞科にやって来る。
学校を休みがちな為、親しい友人がおらず学校に良い思い出が無い。
実家は父親が設計事務所の所長をしており、比較的裕福。
彼女は一夏「瑞科」で過ごすが、両親は8月の後半に1週間ほど訪れるだけ。
しかし女らしく『理想の深窓のお嬢様像』を地で行く感じ。
同じお嬢様でも、アクティブな風華とは根本的に別物で、さらりと毒舌を吐く事が多い。
が、本人悪気は全くその辺は天然。
瀬尾 結花(CV:遠野そよぎ)
趣味:少女漫画(恋愛もの)と、可愛いもの集め。
特技:家事全般とお兄ちゃんに甘える事。
苦手:驚くほど握力・腕力がない事
(プルタブもなかなか開けられない)
性格:とにかく元気で世話好き。
ひとえにお兄ちゃん(主人公)大好き娘。
出来ない事は、挑戦と努力で頑張る前向きな性格。
しかし、主人公(お兄ちゃん)が絡むと、
あらゆる相手に嫉妬してプンプンむくれる。
それだけに甘えん坊で寂しがりや。
主人公に怒られるとすぐに「ふぇ…」といって泣く(確信犯)。
分校の校長の孫娘。
尽くすタイプで、いわゆる「良く出来た妹」タイプ。
両親も教師をしており、転勤のため別の街に。
彼女は瑞科に残り、祖父と二人で暮らしている。
家事は乃梨子に仕込まれて、すでに万能レベル。
「将来はお兄ちゃんのお嫁さん」をスローガンに、元気に迫ってくる。
主人公の世話は勿論、ペンションの仕事も手伝う働き者。
「拓人のオプション」とからかわれるくらいに、いつも彼の左腕にしがみついている事しばし。
主人公と親しい女の子には、一通り嫉妬するが根が良いので相手を恨めない。
苗場 風華(CV:茶谷やすら)
趣味:下着集め&ボディケア。
特技:水泳と英会話(外国の観光客相手にペラペラ)
苦手:力仕事と、素直になる事。
性格:とにかく威張りんぼうで女王様。
しかし田舎コンプレックスが強く、負けず嫌い。
グループの中では一番の常識人なのだが、その分苦労人でもある。
(主人公は副委員長)&グループの姉御役。通称「ふーか」。
主人公とは徐々に親しくなり、有る意味問題児の哲&友紀彦の監視という名分で、
なりゆき主人公達のグループに。
実家は瑞科の観光協会の会長で、いわゆるお嬢様。
都会のお嬢様である代歩には妙なライバル視をしている。
主人公とはいわゆる喧嘩友達で、あれこれケチを付ける
ワリには、いつも一緒に行動する。
唯一の悩みは貧乳。
高畑 しずる(CV:児玉さとみ)
趣味:飲酒&美味しいものの食べ歩き。風呂好き。
特技:テニス(学生時代やっていた)、化粧。
苦手:寝起き悪い&椎茸が嫌い。爆乳ゆえの肩こり。
性格:基本的には真面目で熱心な教師……ではあるが、個人的に親しくなればなるほど、
扱いがいい加減に。
相談には乗るが強要はしないと言った感じの放任主義で、「人は困らないと成長しない」がモットー。
恋愛に関しては過去に色々あった様だが、決して自分から話そうとしない。
どんなに風貌が乱れいても(寝起きとか)、瞬時にきりりと化粧直しが出来るという特技を持つ。
真面目な様だがあんがいいい加減、でも生徒想いの優しい先生。
教科は社会科全般。
独身で、分校一の美人教師。
硬そうに見えてそれなりに頼りになる先生ではあるが、基本的には気さくで物わかりの良いおねーさん。
実家は瑞科にある乳牛の牧場で、この乳はウチの牛乳で育てたとは彼女の弁。
体験学習として授業中に実家の牧場の作業を生徒に
手伝わせたりと、案外強引でいい加減なところもあるが、何故か憎めない、おねだり上手。
実家暮らしで、家事はあまり得意ではなく、もっぱら飲み食い専門。
学生時代からの遠距離恋愛の彼氏がおり、週末になると気合いの
入った格好で山を下りて行く。
よく恋愛相談を女生徒から受ける事が多く、その辺の人気は上々。
だが、色目を使ってくる男子生徒には結構厳しい。
篠原 乃梨子(CV:一色ヒカル)
趣味:しらたき丸と遊ぶ事、息子の御世話をする事、創作料理。
特技:家事全般、手芸全般。
苦手:飲酒
性格:いつもおっとりぽわわ~んとしたお母さん。
母と言うより世話好きな妹みたいな雰囲気。
甘えん坊で泣き虫だが、あっという間に立ち直って、すぐにニコニコ。
酒を呑むと必ず服を脱ぎ出すクセがあり、おまけに相手構わず甘えてしまうという困ったクセがある。
本人は自覚しているので、絶対息子以外の人前では呑まない。
主人公も知っており、厳しく監視しなくてはならない。
息子の前では肌を晒す事に全く抵抗が無く、隙有れば一緒に風呂に入ろうとする事もしばしば。
妙齢の未亡人。
瑞科高原でペンション『すめらぎ』を経営・切り盛りするそれなりの年齢の筈だが、
かなり若く見え、実際可愛いおかーさん。
自称「永遠の28才」いつもニコニコ、おっとりした雰囲気。
滅多に怒る事はなく怒っても「めっ……よ?」程度。
主人公に対してはかなり過保護で、構ってちゃん。
逆に彼のプライベートは全く尊重されていない。
旦那(篠原皆人(しのはらみなと))は主人公が中学生になった頃に他界。
現在は母息子共に悲しみも癒え、普通に話せる状態。
彼女の美貌(というか愛らしさ)目当ての客も多く、ペンションの状況は上々。
身持ちが堅く、再婚は考えていない。
公私ともに「拓人くんが一番大事だもん♪」と公言している。